こんにちは、自然素材の家に住んでいるmecです。
家づくりについて調べていると、「自然素材の家」や「木の家」という言葉を目にすることがありますよね。
無垢床や漆喰など、自然素材ならではの質感に魅力を感じる一方で、
「自然素材の家って、普通の家と何が違うの?」
「実際に住みやすい?」
「お手入れが大変そう……」
「費用が高くなったり、後悔したりしない?」
と気になっている方も多いのではないでしょうか。
我が家も、杉の無垢床や漆喰壁などを取り入れた自然素材の家を建て、実際に暮らし始めて2年半が経ちました。
住んでみると、無垢材の足触りや漆喰壁の自然な質感など、「自然素材にしてよかった」と感じるところがたくさんあります。
一方で、無垢床には傷や隙間ができたり、漆喰には細かなひび割れが生じたりと、住んでみて初めて気づいたこともありました。
この記事では、自然素材の家とはどのような家なのか、メリット・デメリット、実際に2年半暮らして感じたこと、後悔しないためのポイントまで詳しくご紹介します。
自然素材の家を建てるか迷っている方は、ぜひ家づくりの参考にしてみてください。
自然素材の家とは?
「自然素材の家」には、法律などで定められた明確な定義があるわけではありません。
一般的には、無垢材や漆喰、珪藻土など、自然由来の素材を内装や構造などに取り入れて建てられた住宅を「自然素材の家」と呼ぶことがあります。
たとえば、住宅で使われる代表的な自然素材には、無垢材・漆喰・珪藻土・天然石などがあります。
一般的な住宅では、複数の材料を加工して作られた建材やビニールクロスなども多く使われますが、自然素材の家では、こうした建材だけでなく、木そのものの質感を楽しめる無垢材や、消石灰を主原料とする漆喰などを取り入れるのが特徴です。
ただし、「自然素材の家」と呼ばれていても、家のすべてが自然素材でできているとは限りません。
床だけを無垢材にした住宅もあれば、床・壁・天井など幅広い部分に自然素材を取り入れた住宅もあります。
また、住宅会社によって使用する素材や標準仕様も異なるため、自然素材の家を検討するときは、「自然素材の家」という名称だけで判断せず、実際にどの部分にどんな素材が使われているのかを確認することが大切です。
我が家も「すべてが自然素材」ではありません
我が家では、室内の床に杉の無垢材、壁には漆喰を採用しています。
無垢床と漆喰は家の中でも大きな面積を占めるため、室内に入ったときに木の質感や塗り壁ならではの雰囲気を感じられるところが気に入っています。
とはいえ、住宅に使われているものすべてが天然素材というわけではありません。
自然素材の家を検討するときも、「全部自然素材にしなければ」と考える必要はなく、自分たちがこだわりたい場所に取り入れるという考え方もできます。
自然素材の家でよく使われる素材
自然素材の家では、床や壁、天井などにさまざまな自然由来の素材が使われます。
住宅会社によって採用している素材や標準仕様は異なりますが、代表的なものを見てみましょう。
無垢材
無垢材とは、天然の木から切り出した木材を使用した建材です。
住宅では、フローリングや柱、梁、天井などさまざまな場所に使われています。
一般的な複合フローリングが複数の材料を組み合わせて作られているのに対し、無垢フローリングは天然木そのものを使用しているため、木目や色合いが一枚ずつ異なるのが特徴です。
樹種によって色や硬さ、足触りなどにも違いがあり、杉やヒノキ、パイン、オークなどさまざまな種類があります。
我が家では床に杉の無垢材を採用しています。
杉は比較的やわらかいため傷は付きやすいですが、素足で歩いたときの足触りがよく、木目や経年変化を楽しめるところが気に入っています。
無垢床の種類や特徴については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

実際に2年半暮らして感じた汚れ、お手入れについてはこちらにまとめています。

漆喰
漆喰とは、消石灰(水酸化カルシウム)を主原料とした塗り壁材です。
職人がコテを使って塗って仕上げるため、クロスにはない自然な凹凸や陰影を楽しめます。
また、湿度の変化をやわらげる働きや、消臭性などが期待できることも特徴です。
我が家では室内の壁のほぼすべてに漆喰を採用しています。
家づくり当初は漆喰に特別なこだわりがあったわけではありませんでしたが、実際に暮らしてみると、光が当たったときのやわらかな陰影や自然な質感がとても気に入っています。
漆喰の特徴やクロスとの違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

実際に2年半暮らして感じた汚れやひび割れ、お手入れについてはこちらにまとめています。

珪藻土
珪藻土は、植物プランクトンの一種である「珪藻」の殻が長い年月をかけて堆積してできた土を原料として使用する壁材です。
漆喰と同じく自然素材の塗り壁として使われることがあり、調湿性などが期待できます。
ただし、珪藻土そのものには固まる性質がないため、壁材として使用する際には固めるための材料が加えられます。
製品によって珪藻土の含有量や配合されている材料が異なるため、採用するときは製品ごとの特徴を確認しておくとよいでしょう。
天然石
天然石も、住宅に取り入れられる自然素材のひとつです。
玄関や土間、壁、キッチンなどの仕上げ材として使われることがあり、人工素材では表現しにくい色合いや模様、質感を楽しめます。
ただし、石の種類によって水や汚れへの強さ、お手入れ方法などが異なります。
自然素材だからと一括りにせず、それぞれの素材の特徴を知ったうえで、使用する場所や暮らし方に合ったものを選ぶことが大切です。
自然素材の家のメリット
自然素材の家には、見た目の美しさだけでなく、素材そのものの質感を楽しめるなどさまざまな魅力があります。
ここからは、実際に自然素材の家で暮らして感じていることも交えながら、代表的なメリットをご紹介します。
自然素材ならではの質感を楽しめる
自然素材の家の大きな魅力は、天然の素材だからこそ生まれる質感や表情を楽しめることです。
無垢材は一枚ずつ木目や色合いが異なり、漆喰も職人の塗り方や光の当たり方によって壁の表情が変わります。
完全に均一な仕上がりではないところも、自然素材ならではの魅力です。
我が家でも、杉無垢床の木目や漆喰壁の自然な陰影は、2年半暮らした今でも気に入っているポイントです。
素足で過ごしたときの心地よさ
これは特に、無垢床にしてよかったと感じているところです。
無垢材は樹種によって特徴が異なりますが、杉などのやわらかい木材は、素足で歩いたときに木のぬくもりややわらかな足触りを感じられます。
我が家では家の中を素足で過ごすことも多いため、毎日の暮らしの中で感じやすいメリットでした。
経年変化を楽しめる
自然素材は、年月とともに色や質感が変化していきます。
無垢材は紫外線などの影響を受けて徐々に色合いが変わり、傷やへこみなども少しずつ増えていきます。
こうした変化を「劣化」と感じるか、「家の味わい」と感じるかは人によって異なりますが、時間とともに変化していくことも自然素材の特徴です。
我が家の杉無垢床も、入居当初と比べると少しずつ色が変わり、生活の中で付いた傷も増えています。
新品の状態をずっと維持するというより、変化も含めて楽しみながら暮らせる人には相性のよい素材だと思います。
素材によって調湿・消臭などの働きが期待できる
漆喰や珪藻土など、一部の自然素材には、室内の湿度変化をやわらげたり、においを吸着したりする働きが期待できます。
ただし、「自然素材の家なら一年中快適な湿度になる」「においがなくなる」というわけではありません。
実際の性能は使用する製品や施工面積、厚み、室内環境などによっても異なります。
機能性だけを目的に選ぶのではなく、見た目や質感、費用、お手入れのしやすさなども含めて検討することが大切です。
長く使いながら補修できる素材もある
無垢床や漆喰などは、傷や汚れの状態によって部分的に補修できる場合があります。
たとえば無垢床は小さな傷やへこみを補修できることがあり、漆喰も小さなひび割れや汚れであれば、補修用の漆喰を使って部分的に塗り直せる場合があります。
もちろん、すべての傷や汚れを元通りにできるわけではありません。
それでも、傷んだらすぐに全面交換するというより、お手入れや補修をしながら長く付き合っていけるところも自然素材の魅力だと感じています。
自然素材の家のデメリット・後悔しやすいポイント
自然素材ならではの質感や経年変化を楽しめる一方で、実際に採用する前に知っておきたいデメリットもあります。
特に、費用や傷・汚れ、素材の変化などは、一般的な建材と比較すると気になりやすいポイントです。
「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、メリットだけでなくデメリットまで理解したうえで検討しましょう。
費用が高くなりやすい
自然素材の家は、使用する素材や施工方法によっては、一般的な建材を使った住宅より費用が高くなることがあります。
たとえば無垢フローリングは、一般的な複合フローリングと比べて材料費が高くなる場合があります。
漆喰などの塗り壁も、クロスを貼る場合と比べて施工に手間や時間がかかるため、施工費が高くなる傾向があります。
ただし、自然素材の家だから必ず高額になるわけではありません。
使用する素材や施工面積、住宅会社によっても費用は異なるため、予算が気になる場合は、床だけ無垢材にするなど、こだわりたい場所に絞って取り入れる方法もあります。
傷や汚れが付きやすい素材もある
自然素材は、一般的な建材と比べて傷や汚れが付きやすいものがあります。
特に杉などのやわらかい無垢材は、おもちゃや物を落としただけでもへこみや傷が付くことがあります。
漆喰壁も、手垢や食べ物、飲み物などが付くと汚れが目立つことがあります。
我が家にも小さな子どもがいるので、無垢床にはすでにたくさんの傷があります。
最初の頃は傷が付くたびに気になっていましたが、暮らしているうちに少しずつ慣れてきました。
自然素材を採用するなら、「ずっと新品のような状態を保ちたい」というより、多少の傷や汚れも暮らしの変化として受け入れられるかどうかを考えておくとよいでしょう。
反り・隙間・ひび割れなどが生じることがある
天然木は周囲の湿度によって水分を吸収・放出するため、季節によって膨張したり収縮したりします。
そのため、無垢床では板と板の間に隙間ができたり、反りなどが生じたりすることがあります。
また、漆喰壁にも建物や下地の動き、乾燥などによって細かなひび割れが生じる場合があります。
我が家でも、季節によって無垢床と漆喰壁の境目に少し隙間ができ、ひび割れのように見えるところがあります。
住み始めた頃は気になりましたが、自然素材の性質を知ってからは「こういうものなんだ」と思えるようになり、今ではほとんど気にしていません。
ただし、大きなひび割れや反りなど、気になる変化がある場合は施工会社に確認しましょう。
素材に合ったお手入れが必要
自然素材は、素材によって適したお手入れ方法が異なります。
たとえば無垢床は、塗装の種類によって使用できる洗剤やお手入れ方法が異なる場合があります。
漆喰壁も、汚れの種類や使用している製品によって適した掃除・補修方法が変わります。
一般的な住宅用洗剤を何でも使えるとは限らないため、採用するときに日頃のお手入れ方法まで確認しておくと安心です。
とはいえ、我が家では自然素材だからといって、毎日の掃除がものすごく大変だと感じているわけではありません。
普段のお手入れは一般的な掃除と大きく変わらず、汚れや傷が気になったときに素材に合った方法で対応しています。
仕上がりや仕様が住宅会社によって異なる
「自然素材の家」といっても、どの素材をどこまで使うのかは住宅会社によって大きく異なります。
無垢床が標準仕様の会社もあれば、追加費用が必要な会社もあります。
漆喰や珪藻土などの塗り壁についても、使用する製品や施工方法、仕上げ方はさまざまです。
また、自然素材は職人の手仕事によって仕上がりが変わるものもあります。
我が家では、漆喰のコテ跡をあえて整えすぎない自然な仕上がりにしたかったため、左官さんに直接希望を伝えました。
自然素材の家を建てたい場合は、「自然素材を扱っているか」だけで決めるのではなく、実際に使っている素材や標準仕様、施工例、費用まで比較することが大切です。
自然素材の家で後悔しないために確認したいこと
自然素材の家を検討するときは、見た目の好みだけで決めるのではなく、実際の暮らしまで想像して選ぶことが大切です。
特に確認しておきたいのが、使用する素材・費用・お手入れ方法・施工実績です。
同じ「無垢床」でも樹種によって硬さや傷の付きやすさは異なり、同じ「漆喰壁」でも使用する製品や仕上げ方によって特徴が変わります。
できれば小さなサンプルだけでなく、モデルハウスや完成見学会などで実際の質感や施工例を確認してみるのがおすすめです。
また、自然素材が標準仕様なのか、オプション扱いなのかによっても予算は大きく変わります。
気になる住宅会社が複数ある場合は、それぞれの施工例やカタログ、標準仕様などを比較してみると、自分たちが求めている家づくりが見えてきやすくなります。
我が家のように「無垢床にしたい」「漆喰壁が気になる」など希望がある場合も、早い段階から住宅会社に伝えておくとよいでしょう。
自然素材の家はこんな人におすすめ
自然素材の家には、素材そのものの質感や経年変化を楽しめる魅力がある一方で、傷や汚れ、費用など気になるポイントもあります。
そのため、特に次のような方におすすめです。
・木の質感や塗り壁など、自然素材ならではの雰囲気が好きな方
・無垢床の足触りや木目を楽しみたい方
・漆喰などの塗り壁を取り入れたい方
・多少の傷や色の変化も「味」として楽しめる方
・お手入れや補修をしながら長く暮らしたい方
・年月とともに変化していく家を楽しみたい方
反対に、傷や汚れをできるだけ付けたくない方や、新築時のきれいな状態を長く維持したい方には、自然素材が必ずしも合うとは限りません。
自然素材と一般的な建材のどちらか一方に統一する必要もないため、メリット・デメリットを比較しながら、自分たちがこだわりたい部分だけ自然素材を取り入れるのもひとつの方法です。
実際に自然素材の家に2年半住んで感じたこと
我が家では、杉の無垢床や漆喰壁などを採用しています。
家づくり当初から私自身が「絶対に自然素材の家にしたい!」と思っていたわけではありません。
特に漆喰については、当初はむしろクロスにしたいと思っていたくらいです。
それでも実際に2年半暮らしてみると、杉無垢床の足触りや木目、漆喰壁に自然光が当たったときの陰影など、今では自然素材ならではの雰囲気をとても気に入っています。
もちろん、無垢床にはたくさんの傷がありますし、季節によって隙間ができることもあります。漆喰壁にも細かなひび割れや汚れがあります。
それでも、実際に暮らしていると「傷を絶対に付けないようにしなければ」と神経質になることはなくなりました。
我が家の場合は、こうした変化も含めて自然素材を選んでよかったと感じています。
ただし、これはあくまで我が家で採用した素材や暮らし方で感じていることです。
同じ自然素材の家でも、使用する素材や施工方法、住宅会社によって特徴は異なります。
自然素材の家で後悔しないためには住宅会社選びも大切
自然素材の家を建てたいと思ったら、素材選びと同じくらい大切なのが住宅会社選びです。
「自然素材の家」と紹介されていても、無垢材や漆喰などをどこまで標準仕様で採用できるのか、どんな素材を扱っているのかは住宅会社によって異なります。
また、同じ希望を伝えても、間取りやデザイン、予算、提案される素材などは会社によって変わります。
そのため、最初から1社だけに絞るのではなく、気になる住宅会社の施工例やカタログ、標準仕様などを比較してみるのがおすすめです。
写真や施工例を見比べていくうちに、
「こんな無垢床にしたい」
「漆喰の壁が好き」
「木をたくさん使った家にしたい」
など、自分たちが家づくりで大切にしたいことも少しずつ見えてきます。
木の家・自然素材の家の資料を比較してみる
木の家・自然素材の家を建てる工務店を比較してみる
自然素材の家に興味はあっても、
「どこの工務店に相談すればいいのかわからない」
「無垢材や漆喰を使った家を建てられる会社を探すのが大変」
という方もいるのではないでしょうか。
自然素材の家は、住宅会社によって扱っている素材や施工方法、標準仕様などが異なります。
そのため、最初から1社だけに決めるのではなく、複数の工務店の施工例や家づくりへの考え方を比較してみるのがおすすめです。
「ハウジングバザール」では、木の家や自然素材を使った住まいを手がける地域の工務店を探して、一括で資料請求できます。
「無垢床の家を建てたい」
「漆喰などの自然素材を取り入れたい」
「地元で自然素材の家を建てられる工務店を探したい」
という方は、まず資料を見比べながら、自分たちの好みに合う工務店を探してみるのもひとつの方法です。
住宅展示場や工務店を何社も回る前の情報収集として、気になる会社の施工例や家づくりの特徴を自宅で比較してみてください。
まとめ|自然素材の特徴を知って、自分たちに合った家づくりを

自然素材の家は、無垢材や漆喰などを取り入れ、素材そのものの質感や経年変化を楽しめるのが大きな魅力です。
一方で、一般的な建材と比べて費用が高くなる場合があることや、傷・汚れ・隙間・ひび割れなどが生じることもあります。
大切なのは、「自然素材だから良い」と考えるのではなく、メリットとデメリットの両方を知ったうえで、自分たちの暮らし方に合っているかを考えることです。
我が家では杉の無垢床や漆喰壁を採用し、2年半暮らした現在も自然素材ならではの質感を気に入っています。
これから自然素材の家を検討する方は、実際の素材や施工例を見ながら、複数の住宅会社を比較してみてください。
自分たちが「どんな家で暮らしたいのか」を考えることが、後悔の少ない家づくりにつながると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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